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慶応工学会賞をいただきました

慶應義塾大学からの卒業にあたり、 慶応工学会賞という賞をいただきました。慶應義塾大学の学生すら存在を知らない人が多い賞かと思いますが、おおむね首席にあたる賞らしいです。失礼ながら、賞を頂くまでは私も存在を知りませんでした。私の代の卒業式は新型コロナウイルスの影響で無くなってしまったのですが、本来であれば卒業式で表彰されるものだったようです。数理科学科の事務室で簡易的な授賞式をしていただいてありがたかったのですが、どうせなら卒業式で表彰されたかったですね。 もう少し細かく賞について説明すると、慶應義塾大学の首席というのは一般的には学業成績優秀者表彰というものがあり、ほとんどの学部から1人ずつ成績優秀者が選ばれます。ただし理工学部については例外となっており、学科ごとに全く異なるカリキュラムが採用されているので、学科ごとに1名ずつの首席を選んでくれることになっているようです。噂に聞いた話によれば、年ごとに持ち回りで4学科の首席には成績優秀者表彰が、そのほかの7学科の首席には 慶応工学会賞が与えられるそうです。これについて正確な情報はどこにも出ていないと思われ、私が 慶応工学会賞をいただいたときも賞の説明は特にありませんでした。一部で良く話題になっている金時計については、 慶応工学会賞でも副賞として頂けます。 他の学部では数百人の生徒から1名が選ばれるので運要素も強いと思われますが、理工学部では各学科の数十人ほどの生徒のなかから選ばれるので首席をとりたい人にはおすすめです(念のため、これは冗談です)。そもそも成績だけで選ばれているのかは分からないのですが、参考までに私は数理科学科でGPAはおよそ3.95でした。交換留学のためにGPAが必要だったので良い成績を取っていたのですが、運が良ければ首席が取れるかなと思っていたので嬉しかったです。 本日、学位記とともに慶応工学会賞を頂きました。卒業式で表彰された成績優秀者表彰とは別の賞ですが、金時計は密かに目指していたのでとても嬉しいです🥇 pic.twitter.com/0WzT7DmUnw — Ryo Kamoi (@RyoKamoi) March 23, 2020

東京大学大学院情報理工学系研究科 院試についての記録

普通部(中学校)から10年間お世話になった慶應義塾を卒業し、東京大学大学院に進学することになりました。学士課程は数理科学科統計専攻でしたが進学先は情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻です。NIIの相澤研究室所属となります。 院試勉強をしているときに先輩方のブログを参考にしたので、主に数学系からCSに転科する人などの参考になればと思い記録を残します。 2018年(学部3年) 2018年8月〜2019年5月にCMUへの交換留学をしていたのですが、留学の開始前後に東京大学を受験することを決めました。学士課程では機械学習を研究しながら理論的な勉強をしたいという理由で数理科学科に進学したので、大学院ではCSに転科することは当初から考えていました。専門とは全く異なるCS専攻への受験を決めたので、留学中の12月ごろ(入試8ヶ月前くらい)からCSの基礎を学び始めました。 英語は交換留学のためにTOEFL iBTを既に受けていたので良かったです。かなり酷くない限りはあまり合否に関係しないという噂も聞きますが、早めに受けておくと楽だと思います。 2019年(学部4年) 読みたいと思っていた本に軽く目を通してから過去問を解きましたが、3月ごろになっても専門科目が全く解けなくて焦りました。留学中はなかなか時間が取れなかったので、7月に夏期休暇に入ってから少し研究室を休ませていただいて勉強することになってしまいました。 おすすめはしませんが専門科目はかなり山を張りました。アルゴリズム・回路・オートマトン・OSは力を入れた方が良いと思います。以下が勉強に使った書籍リストです。ほとんどは東大のサイトで公開されている参考書籍です。 大学院入試問題[数学] 1 2 オートマトン言語理論 計算論〈1〉 (Information & Computing) (かなり読んだ) 岩波講座 ソフトウェア科学〈〔環境〕6〉オペレーティングシステム (かなり読んだ) 坂井修一 論理回路入門 (かなり読んだ) コンピュータの構成と設計 第5版 上・下 IT Text 離散数学 以下、ほとんど読んでいない本です。 型システム入門 プログラミング言語と型の理論 統計的機械学習―生成モデルに基づくパターン認識 元から機械学習が専門なのであまり読む必要がなかった。機械学習の問題は数学系の人には得点源になるので勉強は