テキサス大学オースティン校CS修士課程の記録(自然言語処理の研究をしました)
奨学金
1年目
入学したときは新型コロナウイルスの影響があったので、最初の1学期は日本からリモートで受けることにしました。次の学期にはオースティンで受けましたが、授業は全てリモートでした。
研究を行いたかったので自然言語処理を研究している教員に連絡をしたのですが、まずは担当している授業を受けるように言われました。自然言語処理の授業が開講されており、期末課題として研究プロジェクトを行うことになっていたので、学生が研究をアピールする機会になっているようです。
インターン
研究実績がほとんどなかったので研究職のインターンは落ち続けていたのですが、なぜかAmazonのイギリス・ケンブリッジでのインターンに採用してもらうことができました。この年は24個のインターンに応募して1個しか受からなかったです。
6ヶ月までインターンの期間を選ぶことができたので、休学をして2021年7月から12月までインターンを行うことにしました。修士1年目ではまともに研究ができなかったので、5ヶ月間集中して研究ができたのは良い機会になりました。研究成果は多少あったのですが、インターンが終わるまでには論文をまとめることができず、インターンが終わってからは自分で内部のデータにアクセスすることができなくなってしまうので手間が多すぎることもあり論文化は断念しました・・・。
2年目
インターンの効果もあったのか、2年目からは研究室に所属して指導をしていただけることになりました。MSCSは頑張れば3学期で修了できるのですが、私は4学期をかけて修了することにしたので、ある程度は余裕を持って研究に専念することができました。
非常に丁寧な指導をいただくことができ、2本の論文を書くことができました。1本目はEACL2023に採択され、2本目も国際学会に提出しています(更新:EMNLP2023に採択されました)。
進路
他のCSの修士課程の多くの学生は就職を志望していて、GAFAMなどのSEになる人が多い印象でした。修士卒で研究職を目指している人は少ないというか、あまり現実的な選択肢とは考えていない人も多いようでした。
私はPenn StateのPhD課程に進学することにしました。PhDの入試については他の記事に書きました。出願時の研究実績が少なかったこともありPenn State以外の学校は不合格になってしまいましたが、NLPの研究者が増えつつあるPenn Stateで研究を行うことができるのは楽しみです。
今日は33度あります。暑いです。 pic.twitter.com/W53KrbxWGN
— Ryo Kamoi (@RyoKamoi) April 9, 2021